花山権現(栃泉町)   県指定無形民族文化財
 花山権現(はなやまごんげん)は、約600〜700年前より毎年5月5日の節句に栃泉町の登知為神社で続けられている伝統行事である。町内の幼児から15歳までの男子が、竹の先に季節の花(つつじ、さつき、ふじなど)で飾られた槍に見たてた花山をかつぎ、出陣する武士のきらびやかな衣装を表したとも言われる。白装束に鉢巻姿で、花山権現(ハナヤーマゴンゲーン)とはやしながら町内の三つの社を一周し、ねり歩く。その中の年長者三人が役となり、花笠をかぶり大小の刀と指揮棒に見たてた竹の棒を腰にさし行事をつかさどる。最後に神社に戻り拝礼後、花山などを敷石にたたきつけこわし社頭の木の枝に投げかけ行事を終える。厄年の人が労をねぎらってまんじゅうなどをくばる。もしこの行事を休むと災いがおこるといわれているので休んだことがない。



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